親子関係は人類最後の暗黒大陸である。
東京大学 東洋文化研究所 教授 安冨歩
撮影:田村浩章/プラン・インターナショナル |
親は「子供のためを思って」虐待する。
子供を嘲り、罵り、からかい、辱め、脅し、殴り、犯す。
そうやって人間の尊厳を徹底的に破壊する行為を「しつけ」と称する。
人間社会はこれまで、このようにして子供の魂を破壊し、そのことで人間を型に嵌め、そういう人間を組み上げて秩序をつくりだす、という愚行を繰り返してきた。
そうやって魂を破壊された子供が大人になれば、親と同じことをやって子供に八つ当たりするのである。
こうやって形成されるみせかけの秩序は、背後に巨大な無秩序を生み出してしまう。
しかしもはや、そのような愚行は許されなくなっている。
なぜなら、人類が科学技術を発達させて、地球そのものを破壊する力を帯びているからである。
このような親子関係を通じた暴力の連鎖が、我々人類の抱える最大の問題であり、この問題を露呈させ、理解し、解決しない限り、人類社会に将来はない。
そのような人類史的意義を帯びていると私は考えている。
皆様のご支援をお願いしたい。
★先払いで今スグ買う!
★応援したいので、寄付する!
この本の出版を応援してくださる方で、
パソコンをご利用の方は、
この下にあるtwitterなどの拡散ボタンを!