●子ども虐待の定義(新提言)

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 厚労省の時代認識が遅いために、公認されてはいないものの、現実にはある最新の子ども虐待として、「経済的虐待」と「文化的虐待」をCreate Mediaは指摘しておきます。

経済的虐待
●生活費のために子どもを強制的に働かせる
●親権を濫用して子どもの勤労権を奪い、子ども自身に自助努力のチャンスを与えない
●子どもがバイトをしたくても、勤務先の承諾書にサインを押さない
●労働の価値を貶め、将来の就労をくじくよう教育権を奪う
●子どもの望む進学や就労などの進路を、親の財力でねじまげる
●家にお金があっても、親が納得しない進学先への学費は、子どもがいくら切実に訴えても出さない
●子どもを違法なビジネスや売春などへ無理やり導く
●子どもが働いて得たお金や貯金・奨学金などを巻き上げる
●養育や教育のために得た資金を親が私的に消費する
●子どもの私物を親が勝手に収奪・売買・破壊する
●子どもから借りたお金や貴金属などを期日までに返さない
●働けるのに働かず、子どもに家計や借金返済のための金銭の工面を無理強いする
●まじめに働いて暮らすことの価値を教えない
●親が子どものニーズに耳を貸さないため、服や靴、食べ物さえも子どもが自分で決められず、親が先回りして買ってあてがうなど、経済的に支配する言動が常態化している
 など。
(※参考:経済的虐待に苦しむ10代を救う方法を考えよう

文化的虐待

●親が精神病・発達障害なのに自己認知を避け、認知のゆがみに基づく非常識な社会認識を子どもに与える
●親が過激な政治思想の持ち主、あるいは新興宗教の狂信者であるために、良かれと思って子どもに思想・信条の自由を認めない
●子どもが望んでいないのに、家の伝統や資産などを継ぐことを課し、継がなければ子どもに罰を与える
●親が学校のルールより宗教の掟を優先し、子どもを信者として囲い込みながら育てる
●子どもがLGBTや障がい者、ユニークフェイスなどのマイノリティであることを理由に、親が子どもの交際範囲を先回りして制限する
●子どもが恐喝されるなどの恐れがあるとわかっているのに、通学を強いる
●親が学歴・所得・職業・性・国籍などに偏見と差別意識をもっているために家庭での教えと学校・一般社会で学ぶ常識との板挟みにし、いじめられやすくする
●親が暴力団や企業舎弟をやめず、子どもに家の外の人間関係を築きにくくする
●家柄や資産のあるなしによって子どもを不当に特別な存在のように認知させ、親の許可・承認なしには何もできない性格に仕向ける
●親が「あなたがいないと生きられない」と自分の弱い部分をあえて印象づけることによって、子どもを一生の奴隷にしようとする
●親自身が過去に虐待されたことに居直り、子どもに対して「おまえも親の私の言うことを黙って聞いていればいい」という構えを改めない
●わが子が少年院や鑑別所から戻っても身元引受人にならず、親権者としての義務を果たそうとしない
●子どもがレイプされた被害者になっても、「村の恥」とばかりにわが子を責めるばかりで守らない
●子どもの生命や自尊心より、親の自分が家の外からどう観られるかという世間体を優先する
 など。
(※参考:5の虐待「文化的虐待」を考える

 身体的虐待・ネグレクト・心理的虐待・性的虐待については、厚労省のHPにくわしく書かれています。



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