★性別 女性
★年齢 24歳
★職業 アルバイト
母へ。
一番最初の記憶は、お家から引きづりだしたことだよね。
通帳とランドセル投げつけて、「いらない」って。
一回目は、入れて欲しくて泣きじゃくってたかな。
今でもそういうふうに、自分で出たり入ったりできない環境だったり、手を不意につかまれたりしたら、パニック起こしちゃう。
すごく怖い。
でも、今一番苦しんでるのは、貴方が感情否定していたことかな。
毎日じゃなかったけど、妹が「やめて」って泣いてたの、覚えてる。
自分は自分のなかにこもって、感情一生懸命殺そうしてた。
だから、今でもあの時の自分がそのままの形でいる。
ずっと「助けて、助けて」って泣いてる。
「泣きたいんだよ! 怒りたいんだよ!」って言うた時、「おまえが世間か! おまえが王様になれ!」ってあざ笑って、どうしようもなくて私、飛び降りようと窓登ったよね。
そしたら、「おまえが親殺すんだ」ってやり返してきて、そんなこと何回もあった。
だから、小五の時はひとり刃物持ち出して、自殺図ったの。
貴方、知らないよね。
中学の時は、限界きて貴方殺そうしたよね。
「殺せば?」って言われたけど、何で児相とかに通報しなかったの?
それでも私は、貴方に虐待されてる思わなかった。
逃げたくてたまらなかったけど。
感情が欲しい。
あなたに否定されて、自分の気持ちがどんな言葉かわからないし、上手く泣けない。
怒れない。
時々狂ったように暴れてしまう。
全部返して。
父へ。
いつからか、私だけ自分が買ってきた惣菜、分けてくれなくなったよね。
目の前で妹に「どうぞ」ってあげて、後からきた母とニコニコ食べて…。
私が「頂戴」って言うと、家の空気一気に悪くなったよね。
ご飯中、小学校じゃお話出来たのに、家じゃ禁止だったよね。
いつかは物投げつけて、追っかけまわされて、本当に怖かった。
ご飯の時間、「早く終われ」って、いつも思ってた。
あと、「お母さんは俺のものだ!」って、妹と私をいつも邪魔者にしたよね。
一緒にテレビ見させてくれなかったし、寝る時はほとんど妹とふたりぼっちだった。
貴方達が寝る部屋に来る頃、起きてたら怒ったよね。
お母さんと寝たかったのに。
貴方の足音に、いつもビクビクしてた。
今でも夜は、思い出しちゃうのか、怖くて寝れない。
私が高校生になると、母が迎えに行かないと帰って来なかったり、気に入らないと家出したり、くり返したよね。
母と必死に機嫌とって、さっき行ったスーパーにまた行って、本当大変だった。
自分が機嫌悪くて無視してるのに、私と母が話してるのが気に食わないのか、大きな音立てたり、物投げつけたりしたよね。
他にも書ききれんくらいの暴言、いっぱい言うたよね。
体の傷じゃなくても、すごくすごく痛いよ。
「助けて、助けて」って、まだ泣いてしまう。
私はまだ、過去にはできないよ。
お母さんもお父さんも、少しずつ変わってくれたけど。
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