みんなの「親への手紙」 016 貴方の足音にいつもビクビク

★名前 彗
★性別 女性
★年齢 24
★職業 アルバイト


 母へ。
 一番最初の記憶は、お家から引きづりだしたことだよね。
 通帳とランドセル投げつけて、「いらない」って。
 一回目は、入れて欲しくて泣きじゃくってたかな。

 今でもそういうふうに、自分で出たり入ったりできない環境だったり、手を不意につかまれたりしたら、パニック起こしちゃう。
 すごく怖い。

 でも、今一番苦しんでるのは、貴方が感情否定していたことかな。
 毎日じゃなかったけど、妹が「やめて」って泣いてたの、覚えてる。

 自分は自分のなかにこもって、感情一生懸命殺そうしてた。
 だから、今でもあの時の自分がそのままの形でいる。
 ずっと「助けて、助けて」って泣いてる。

 「泣きたいんだよ! 怒りたいんだよ!」って言うた時、「おまえが世間か! おまえが王様になれ!」ってあざ笑って、どうしようもなくて私、飛び降りようと窓登ったよね。
 そしたら、「おまえが親殺すんだ」ってやり返してきて、そんなこと何回もあった。

 だから、小五の時はひとり刃物持ち出して、自殺図ったの。
 貴方、知らないよね。
 中学の時は、限界きて貴方殺そうしたよね。
 「殺せば?」って言われたけど、何で児相とかに通報しなかったの?
 それでも私は、貴方に虐待されてる思わなかった。

 逃げたくてたまらなかったけど。
 感情が欲しい。
 あなたに否定されて、自分の気持ちがどんな言葉かわからないし、上手く泣けない。
 怒れない。
 時々狂ったように暴れてしまう。
 全部返して。

 父へ。
 いつからか、私だけ自分が買ってきた惣菜、分けてくれなくなったよね。
 目の前で妹に「どうぞ」ってあげて、後からきた母とニコニコ食べて
 私が「頂戴」って言うと、家の空気一気に悪くなったよね。

 ご飯中、小学校じゃお話出来たのに、家じゃ禁止だったよね。
 いつかは物投げつけて、追っかけまわされて、本当に怖かった。
 ご飯の時間、「早く終われ」って、いつも思ってた。

 あと、「お母さんは俺のものだ!」って、妹と私をいつも邪魔者にしたよね。
 一緒にテレビ見させてくれなかったし、寝る時はほとんど妹とふたりぼっちだった。

 貴方達が寝る部屋に来る頃、起きてたら怒ったよね。
 お母さんと寝たかったのに。
 貴方の足音に、いつもビクビクしてた。
 今でも夜は、思い出しちゃうのか、怖くて寝れない。

 私が高校生になると、母が迎えに行かないと帰って来なかったり、気に入らないと家出したり、くり返したよね。
 母と必死に機嫌とって、さっき行ったスーパーにまた行って、本当大変だった。

 自分が機嫌悪くて無視してるのに、私と母が話してるのが気に食わないのか、大きな音立てたり、物投げつけたりしたよね。

他にも書ききれんくらいの暴言、いっぱい言うたよね。
体の傷じゃなくても、すごくすごく痛いよ。
 「助けて、助けて」って、まだ泣いてしまう。

 私はまだ、過去にはできないよ。
 お母さんもお父さんも、少しずつ変わってくれたけど。


※親から虐待された100名(10代~50代)の手紙集『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』をAmazonで購入される場合は、以下のリンクから
https://amzn.to/2IzOUhe

 以下の方法でも購入できます。

dZERO(カード・スマホ・webマネー)
  ★サポート購入(10冊単位で購入し、有名人へ寄贈)  http://letters-to-parents.blogspot.jp/2017/02/blog-post_1.html

★全国の書店(注文して店頭受取)
★丸善&ジュンク堂(在庫◯をチェック)
 https://honto.jp/netstore/pd-store_0628712043.html
★ネット書店
 http://con-isshow.blogspot.jp/2017/10/letters-kanto-area.html



 親から虐待された人、子ども虐待をなくしたい人、このチャンスに集まろう!
https://letters-to-parents.blogspot.com/2016/10/2019-kouen.html

※下のSNSボタンで、このプロジェクトの応援を!