みんなの「親への手紙」 026 小学生の自分を強姦した義父

★名前 シロ
★性別 女性
★年齢 20歳
★職業 清掃業


 自分を強姦した義父だった人へ。


 貴方に会った時は、「遊び相手が来てくれる」と思って、すごくうれしかったし、家族全員で歓迎していましたね。
 もう高学年になるのに、軽々と抱っこしてくれました。
 よく行われていた「お腹を髭でくすぐる」というのもやっていましたね。
 すごくやさしそうで、会えてよかったと思っていました。

 しかし、少しずつ貴方の本性が出てきました。
「怒ったらすぐ物を投げる」
 最初はビックリしました。
 前まであんなにやさしそうだったのに。

 次第に、「怒ったら平手打ちをする」「山に置き去りにする」「弟を押し入れに入れて釘を打ちつけて閉じ込める」をするようになりましたよね。
 ただただ、怖くなりました。
 「逆らったら、ただでは置かないんじゃないか」と思いました。

 貴方と母親の間に妹が産まれた後も、それは続きましたね。
 しかも、働いていたのに、産まれた妹を理由に辞めましたよね。
 意味がわかりませんでした。

 まだ妹が産まれる前、自分が小学四年生の秋頃に、貴方と遊んでいましたね。
 遊んでいる間に、貴方は自分にある行動をしました。
 覚えていますか?

 貴方は急に、自分の胸を舐めたんですよ。
 自分はもう、頭の中でパニックを起こし、ずっと混乱していました。
 それでも、きっと信じていたかったのでしょう。
 それを受けても嫌だと思えず、「大人にも赤ちゃんに戻りたい時があるのかな?」と自己解決してしまったんです。
 あなたを、かばってしまったんです。

 貴方は自分に「秘密だぞ」「誰にも言うな」と言いましたね。
 その秘密は、8年間(被害が4年、離れてから4年)も守らせましたね。
 そこから、どんどんエスカレートして行きました。

 性器を触って指を動かしたり、男性器を無理やり舐めさせたこともありましたよね。
 自分の性器を舐められた時は、とても気持ち悪くて、すぐに止めさせたかったんですよ。
 でも、怖くて動けませんでした。
 思考さえも停止しそうでした。

 トイレに連れて行って、自分の性器を舐めてきた時もありましたね。
 小学五年生の時は、舐めるだけでなく、くわえさせて射精までさせてきましたね。
 小学六年生の時には一度、性行為をやらせようとしましたね。
 しかし、その時はとても痛すぎて、結局、途中で止めましたよね。

 その時、貴方は笑いながら、こう言いました。
「あと、もうちょっとだったなw」
 さっきまで自分が放っていた「痛い」「怖い」の言葉は、貴方に届いていませんでした。
 まるで自分との性行為を待ち望んでいるかのように、その行為を楽しんでいるかのように見えました。

 中一の時に、ついに自分を強姦しましたね。
 もちろん、腰も動かして射精するまで、です。
 中には出さず、いつもお尻の上に出していましたね。
 自分が覚えてる限りは、自分が寝ている間に二回は中に出したのだそうですね。

 それを知っている理由は、貴方が自分の体に異変が無いかを聞いてきたからです。
 「出したの?」と聞き、「出した」と言いました。
 ショックを受けました。
 性行為だって、最初からやりたくなかったのに。
 あまりにも自分勝手で、卑怯です。

 その性行為は、一年間続きましたね。
 ある日はゲームを餌にして、ある日はただの発散として。
「早く終われ、早く終われ、早く終われ」
 自分はいつもそう思いながら、貴方に強姦されていました。
 こんなにもつらくて痛いのに、あまりにも健康な体が嫌になり、自傷行為をくり返していました。
 矛盾を正して、楽になりたかったのです。

 ある日、従兄弟の兄に体を触られていましたね。
 その光景を、貴方は気づいていたにも関わらず、助けないで、ずっと見ているだけでしたね。
 そして、自分を部屋から連れ出し、男性器をくわえさせ、射精させましたね。
 いつもは吐き出させてくれるのに、その日は「飲み込め!」と無理やり飲み込ませましたね。
 これが「セカンドレイプ」なんだと後から知りました。

 「従兄弟の兄がすべて悪いが、抵抗しなかったおまえも悪い」と言いましたね。
 「おまえを犯すのは、おまえがさみしくならないように」とも言いましたね。

 話し合いの末、従兄弟の兄とは、少し離れて接することになりましたね。
 従兄弟三人と弟とで隠れん坊をしていた時、同じ部屋に例の兄と一緒になっていましたが、自分はちゃんと言いつけを守って離れていたんですよ。

 しかし、貴方は怒りながら、襖を勢いよく開けました。
 従兄弟の兄ではなく、自分に怒るために。
 従兄弟三人と弟を外に出した後、自分の首をつかんで、畳に叩きつけましたよね。
 そして、「やったんか!?」と聞き、なぜか自分を被害者ではなく、加害者扱いしましたね。
 自分は首を絞められながらも、泣きながら「してない! してない!」と訴えました。
 今でも、その感覚が残っています。

 結局、自分の言うことは信じず、従兄弟の兄の言葉だけを信じましたね。
 悲しくてつらかったです。
 心の中に殺意がわきおこった時、貴方を殺そうと、寝ている間に包丁を持って刺そうとしたこともありました。
 だけど、殺せませんでした。

 そんな勇気なんて、ありません。
 しかし、貴方を殺さなくて良かったです。
 貴方のために、殺人犯にならなくて良かった。

 離婚で貴方から離れた後、自分は「犯されたのは自分のせい」「ちゃんと抵抗しなかったから」と毎晩自分を責め続けていました。
 虐待を思い出すたびに、「思い出したくない!」「もうイヤだ!」「止めて!」「自分が悪いのはわかったから!」「ごめんなさい!」と頭の中で叫びながら、泣いていました。

 脳が壊れそうになるくらい、忘れようとしていたこともありました。
 でも、消えませんでした。
 声にも出さずに泣いた後は、ずっと「助けて」とこぼしていました。

 しかし、もう自分で自分を苦しめる必要は無くなりました。
 貴方は今、性的虐待で逮捕されて裁判を受ける直前なんですから。

 証拠は集まり、有罪なのが確定的です。
 実は、弟もその光景(強姦)を見ていたそうですよ。
 一度、検察官による実費で、産婦人科に行きました。
 子宮はきれいでしたが、やはり処女膜に裂傷が見つかりました。
 すごく悲しいことですが、今の自分にとって心強い証拠です。
 今までは、言葉だけの証拠しかありませんでしたから。

 ここまで来るのに、たくさんの人から支援していただきました。
 最初の一人は、自分と同じ義父による性的虐待(強姦)を受けて、事件立証までした一つ上の先輩です。
 母親に虐待の告白をするために、背中を押してくれた良き理解者です。

 母親は、虐待の告白をした時、とても慰めてくれて、自分を責めるような言葉を言いませんでした。
「がんばったね」
「痛かったよね」
「つらかったよね」
 そう言われると、今まで抱えていた気持ちと涙がぶわっとあふれ出てきました。

「言えて良かった」と思いました。
 被害者だけを責める貴方とは、大違いでしたよ。
 カウンセラーの人も、警察の人も、検察官の人も、産婦人科の人も、みんな自分を傷つけるようなことを言わずに、「よくがんばったね」と言ってくれました。

 自分は裁判所へ行かずに済みますが、貴方にとってふさわしい結果が出るのを待っています。
 しかるべき罰を貴方に与えたいです。

 今は、性的虐待の後遺症でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていますが、元気にやっています。
 仕事をして、一人暮らしもしています。
 貴方には、早く牢獄で暮らしてほしいです。

 それでは。
 もう、二度と会いませんように。
 もう二度と、貴方によって自分と同じ被害者が現れませんように。

 義理の娘だったサバイバーより。


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