みんなの「親への手紙」 022 取るものキッチリ取ってポイッ


名前 蒼翠(あおみどり)
性別 女
年齢 44
職業 契約社員


 強権辣腕たるご母堂様へ。
 東京某区で父の社宅にいた時は、穏やかで楽しかった。

 4歳の時に「芸術系の学校に行きたい」と言った時、貴女に「学費がかかる割に儲かる仕事にありつけない。採算の取れないことはやるな! 金の無駄だ‼」と言われたことを除いては。

 貴女は、わが子を「老後の金づる」にする算段で我々を産み落とした、かつてテレビCMにあった「わたしゃ愛より金が好き」って了見なのだと、幼心に感じました。

 その後、千葉県某市に越してから、家庭も取り巻く環境も暗転した。
 貴女は、父がいない時に、髪の毛掴んで部屋中引き回したり、熱出して学校休んだら陰で暴力を振るったり、やくざ口調で大声で罵るようになった。
 あのときの般若顔は、怖かった。

 兄が、柔道や拳法を嗜むようになると、掌を返すように兄には静かに接して、私をピンポイント攻撃するようになりましたね。
 役所の人や相談所が間に入ってからは、証拠の取りにくい言葉責めを多用しましたね。
 本当に大した嗅覚をお持ちですこと!

 学童時代の私や兄のコントロールに失敗すると、二言目には「誰の金で召し食って風呂入って布団でヌクヌクしていられると思っているんだ!」と脅し文句を仰いながら、尻や脇に何度も足で「喝注入」を賜ったものです。

 一度だけ私が、「父が現場を駆けずり回って得たお金です」とマジレスしたら、「そんなことが聞きてぇんじゃねぇ!」と火を吹かんばかりにヒステリーを起こしていましたっけね。

 教育という名の洗脳にも、かなりご熱心でしたね。
 テストや通知書で満点を取れないと、髪をつかんで頭を揺さぶりながら「何でこんなものも解けないんだ! オラ!」と恫喝。
 おかげさまで、きょうだい揃って立派な勉強嫌いになれました。
 その技、「スパルタ」っていうんだってね。

 父が、逃げるように仕事と酒に没頭している間に、随分と派手にホシイママに振舞ってくださいやがりましたね。
 兄は中学まで夜尿症が直らず、私は慢性的心身症と学校でのいじめに苦しみ、正露丸と鎮痛剤の飲みすぎで何度も恫喝を受けたものです。

 成人しても、貴方の毒牙は効いていて、兄は引きこもったり出奔したりで、私は声の大きい女性恐怖症で異性不信と見事にこじれた大人になりました。

 兄も、私には陰でDV無双でしたよ。
 私をエアガンの的にしてきたり、馬乗りになってサバイバルナイフを私の頬や首筋に当てて怯える顔を楽しんだりしていました。
 告げ口したことを逆恨み、賠償金と称してお小遣いを巻き上げられることもありました。

 でも、貴女の中では、お兄さんだから”“長男だから放免なんですよね?
 私が耐えかねて、鬱治療と精神衛生のために別居を試みたときに、貴女は1500万もの養育費を「現金一括で耳を揃えろ! 出来ないなら別居は絶対認めないし、依存もやめない!」とたかられたことは、心底恐怖でした。

 4歳の時に感じたことは現実だった、とおびえながら強く感じました。
 しかも、数年後に500万円増しの2000万円を強要なさいやがりましたね。
 これまた貴女の大好きな現金一括で。

 私の知人一同、ひどく驚愕し「家族に対してすることではない。ヤクザの所業だ!」とお墨付きを賜りました。
 あっ、貴女様の先祖ってがらっぱちらしいですね。
 なるほど、どうりで私じゃ面倒見切れぬ手に負えない代物のわけだ。
 それじゃあ、介護拒否も無理ないよね?

 言っておくけど、私の障害をダシに財産の取り分巻き上げようとしないでね。
 それ、財産と人権の侵害ですから。
 それから、今更ご機嫌伺いしながらお礼参りの機会狙うのは、愛しいわが身のためにならないと思いますよ。

 貴女に迎合して私をサンドバックとして貴女に差し出し、保身を確保した父兄ごと取るものキッチリ取ってポイッしてあげるので、首洗いながら楽しみにしていて下さいませ。

 それでは、せいぜい御機嫌よう。


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