みんなの「親への手紙」 020 一刻も早く死んでください!

名前 与偶
性別 戸籍上は女性、ジェンダー上は男性
年齢 36
職業 人形作家


 父と母へ。
 私があなたたちのもとに、生まれつきの幻覚幻聴持ちとして誕生してしまったこと、それが気に食わなかったのですか

 発作が起きるたび、血の出るほど殴りまくり、夜泣きの市販薬を規定量ではなく毎日一瓶まるごと大量に口の中に押し込み飲まされ、挙句の果ては神社で「狐憑き」だからとお祓いをさせられたり、別のところで「悪魔払い」とお祓いされたりしたことを覚えていますが、なぜ病院には連れて行ってくれなかったのですか?

 アザだらけの私を、病院に連れて行くのをためらったからですか?
 「悪魔払い」なんぞが本当にできるのでならば、私は「あなたたちと言う悪魔」を追い払うことができたでしょうに。 

 母へ。
 私が言葉がしゃべれるようになった幼児期に、「どうやって私は生まれてきたの?」と幼心に尋ねたことがありましたよね。

 あなたは「コンドームをしてなかったから仕方ないじゃないか!」と私を怒鳴りつけましたね。
 当時は、なぜ怒られたのかがわかりませんでした。
 それは、親の言うことですか? 
 そうですか。

 子どもの頃から自傷行為をしたり、幻覚によって怯え叫ぶ私でしたが、一方でIQの数値は異常にズバ抜けて高かったそうなので、あなた方は「頭がいいからわざと嫌がらせをしている」と考えていたそうですね。

 私が大人になってから、従姉妹に聞かされて知りましたよ。
 でも、知恵が回る子どもならば、わざわざ自分を傷つけてまでして、嫌がらせはしないですよ。
 そんなのバカバカしいですから。
 そのように邪推したあなた方は、よっぽどIQ低いんですね。
 馬鹿ですね。

 父へ。
 会社経営者で自己顕示欲の強いあなたは、血統書のついた大型犬を飼うのが好きでしたが、一升瓶の酒を無理やり飲ませては腰が抜けるのを観て大笑いしたり、逆にいら立つと木製バットが折れるまで殴打し大怪我させて、治療も受けさせずに見殺した挙句、ゴミ処理業者に処理させましたね。
 クズですね。

 逆に、あなたは社長だったから、会社でイラつくことがあると、わざわざ自宅まで車で帰ってきては、しょっちゅう私を血まみれになるまで殴り倒しましたね。

 やはり木製バットが折れるまで叩きつけたり、分厚い少年ジャンプが真っ二つになるまで殴打しましたね。
 私の顔は『四谷怪談』のお岩さんのように蒼く腫れ上がり、歯は折られ、それを前髪で覆い隠して貞子のような姿で通学していたことに、気づいていましたか?

 今にして考えると、あなたは社内でイラつくことがあっても部下には八つ当たりできない腰抜けだったんでしょう。
 家に着くなり、「この家では俺が法律だ!」と怒鳴るちっちゃな存在。
 呆れかえるほど、ザマァだと思ってますよ。

 父よ、母よ。
 あなた方は、私に一切食料を与えてくれなかったですよね。
 私は、あなた方が寝静まった後、息を殺してキッチンの三角コーナーの中の残飯を食べて飢えをしのぎましたよ。

 あなたが社会的には裕福な会社経営者で、よかったですよ。
 夜毎、散々贅沢な食事をしては余りを捨てていて、私が生き延びる分だけはあったから。

 あなた方は、私がどんなに成績が良くても、がんばっても、「お前はカタワだから全く足らない」と罵声の連発でしたが、そのせいでいまだに自己評価が低すぎて、人様からほめられても、それを素直に受け取れなくなっています。
 今でも人様から認められる言葉をかけられても、あなたたちのせいで心に異物質が引っかかります。

 そして、父よ。
 あなたは何度、私をレイプしましたか?
 母よ、 あなたは何度、そのレイプに加担しましたか?
 あなたは笑いながら、いったい何を考えてたんですか?
 私が絶叫して泣いているのに。

 家出して、17年が経ちました。
 家出して17年間、1日も欠けることなく毎晩あなた方に凄惨な虐待をされる悪夢を見続けています。
 冷や汗だらけで飛び起きる毎日です。

 いったいいつまで、私につきまとうつもりですか?
 いい加減、召されてくださいよ。
 そうしたら墓石蹴りに行きますから。

 生ゴミ以下に汚れたあなた方二人の遺伝子を受け継いでいる自分の体を、私はどうしても大切にできないです。
 だから私は、髪の毛を漂白し、眼にはカラコンを入れ、腕にはタトゥーを入れました。

 あなたたちに似てるとは絶対言われない服装もしています。
 今、どこかで出会ったとしても、あなた方は私に気がつかないでしょう。

 「リスカ」「アムカ」という言葉がありますが、私はその言葉ができる以前、保育園に入る前から無意識的に、あなた方に見つからないような箇所を……。
 足の裏の皮ならば、ハサミで全部切り落としたり、口の中ならば、カミソリで切って……。
 血を流すことで、現実から逃避していました。

 そうやって虐待の苦痛を乗り越えてきたことが、今でも止められないんですよ。
 ケロイドだらけなんです。

 父と母へ。もう一度言います。
 とっとと召されてください。
 はっきり言います!
 一刻も早く死んでください!


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